入浴市場サマリ~ いい湯だな~。

Saturday, December 5, 2009

12月4日の入浴市場サマリ~ 雇用統計を受けて

おはようございます。
Copacabanaです。

ウホホ。

ドル円は雇用統計の結果を受けて90.76円まで戻しました。ドバイショックなんかも手伝って円高・株安に向かいましたが、「このまま79円ですよ~!」と叫んでいる某ディーラーの横で私は反抗期モードで「買いでしょ」と言ってました。堂々と85円台で買い増しをしていた玉を90円台で一部サヨナラしました。サンキュー!逆にここから先は目先のトレードで少し売りで向かいます。

先週末からこのレポートでも「ドル円は買いでしょ」と書いていました。かなり長期的な展望でしたが、一応理由があって書いております。それはこんなイメージです。日本政府が介入に向けてレートチェックなどの情報をリークし始めていました。その上で、日本政府と日銀の間で握りが出来ましたが、日銀が行える金利オペレーションは限定的なので、年末の資金繰りを理由に大量に貨幣供給量を増やす以外に方法が無い訳でした。それに、雇用統計後は材料出尽くしの上に、金曜日でもありアノマリー的にショートカバーも重なり、8割の確率で円安に戻す傾向が強い訳で、ドバイショック程度では円高に一直線には進みません。

次に大きく円高に向かうのはやはり米国の商業用不動産爆弾ではないかと思っています。その爆弾に引火させる引き金は、「FFレートの引き上」と「ドル高」ではないかと想定しております。それと、日本政府の米国債売りかも知れませんが。

さて、今回の円安に反転した動きにつられて日経平均株価が10,000円台を回復しております。これなんですが、プチバブル?とか思っております。12月1日に行われた日銀の臨時金融政策会合で「金融緩和の強化について」が公表されました。「(参考)金融緩和の強化について」には資金供給予定額が「10兆円」と明記されておりますが、実際の金融調節は以下の通りです。

11月30日オファー3兆4,000億円、落札3兆9,488億円
12月1日オファー3兆6,000億円、落札2兆3,434億円
12月2日オファー5兆9,000億円、落札5兆8,452億円
12月3日オファー5兆3,600億円、落札5兆3,560億円
12月4日オファー5兆5,000億円、落札5兆2,166億円

出所: 日本銀行 オペレーション

こんな感じで、日銀の臨時金融政策会合翌日の12月2日以降、5兆円を上回る資金供給を行っている。その結果、1週間で22兆7,100億円の資金供給になり、日経平均は・・・



ビヨ~ン!上げてもうた。一方でドル円は?



ビヨ~ン!円安に向かった。極めて判りやすい。でもエコノミストなんかはきっと円安で業績回復期待とか言うんだろうな~。

難しい話より、百聞は一見にしかず。でも、来週一杯くらいで終わりかも知れません。なので、目先10,500円~11,000円までの戻しは想定されますが、その程度かもと相変わらず冷めた目で見ております。弱気!

今週のメインイベントである11月の米雇用統計が発表されました。

指標:
☆米労働省が4日発表した11月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比1.1万人減となり、市場予想の12.5万人減より強い。また、失業率は10.0%となり、市場予想の10.2%よりも強い、また、10月の10.2%からも低下した。非農業部門雇用者数は10月の同11.1万人減(同19.0万人減から上方修正されている)から大幅な改善を示した。就業者数が22.7万人増加した上に、失業者が33.5万人減少した。しかし、労働参加率は65.0%となり、前月の65.1%を下回り、1986年以来の低水準を示している。駄目ジャン。

非農業部門雇用者数


失業率


出所: Econoday, Employment Situation

それにしても、現実との乖離が大きいような気がしますね。それもそのはず。米国の失業率はレイオフされて職探しをしている人のみがカウントされるので、職探しをしない人達はカウントされないし、パートに出てもカウントされないし、そもそも仕事が無い人もカウントされない。

最初にこのチャートを見て欲しい。1950年~2006年までの平均、2001年~2006年、2007年~現在までの雇用者数を100として景気後退時期の雇用を比較している。



出所: Chart of the Day, Nofarm Payroll

誰がどう見ても今回の景気後退に伴う失業は最悪です。もう1つチャートを見ておきましょう。



出所: Calculated Risk, Employment Report: 11K Jobs Lost, 10% Unemployment Rate

好転しているとは思えないけど・・・。

これでもか!というぐらいのチャートを出しておきます。

就業者人口比率


経済的理由でパートに出ている人


出所: Calculated Risk, Seasonal Retail Hiring, Employment-Population Ratio, Part Time Workers

もちろんこの人達は失業者にはカウントされない。

今回の非農業部門雇用者数の減少幅は大きく改善した。しかし、減少はしている。減少はしているけども、失業率は低下している。これは基になるデータが違うから。失業率は50,000世帯を対象に商務省が毎月実施する調査である「Current Population Survey(Household Survey)」から計算。一方で、雇用者数は労働者が毎月15万の事業者と39万人の労働者を対象に実施する調査「Current Employment Statistics (Payroll Survey)」から算出されている。管轄も違うし、サンプルもサンプル数も違うから、当然非農業部門雇用者数の変動と失業率の2つの数字に整合性が無い。

1つ言えることは、ようやくリーマン・ショックに端を発した信用収縮による景気後退に伴うリストラのペースが緩やかになってきてはいるらしい。そのことは雇用機会の増加にとは何の関係もなく、むしろ雇用機会は減少し続けている可能性がある。

景気回復は雇用機会の増加を伴わない限り相当険しい道のりになるんではないかな。

NY株式: 4日のNY市場は反発。
ダウは3日ぶり反発で、前日比22ドル75セント高の10,388ドル90セント、ナスダックもは同21.21ポイント高の2194.35、SP500は同6.06ポイント高の1105.98で取引を終了した。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」・「一般産業」等7業種が上げ、「素材」・「エネルギー」等3業種が下げ。米労働省が4日発表した11月の米雇用統計で雇用の減少幅が市場予想を大きく下回り、失業率も低下したことで、雇用関係での回復期待から買いに。ダウは一時150ドル超高の10,516ドルまで上昇して、場中に今年の最高値を更新した。しかし、ドル高が進行したことで、金や原油等の商品先物相場が下げたこともあり、前日比でマイナス圏になる場面もあった。



NY為替: 4日のNY外為市場でドル円は4日続伸。
米労働省が4日発表した11月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比1.1万人減となり、市場予想の12.5万人減よりも強く、また失業率も10.0%となり市場予想の10.2%(前月と同じ)から低下したことで、一時90.78円まで値を上げた。ユーロドルは反落。雇用統計の大幅な改善を受けて、一時1.4821ドルまで下げた。ユーロ円は4日続伸。ユーロドル下落も、ドル円の上昇で、一時134.54円まで値を上げた。雇用統計の改善を受けて金融引き締め期待からドル買いが優勢であった。



米国債: 4日の米国債(10年債)市場は4日続落。
10年物国債(表面利率3.375%)利回りは前営業日比0.09%高い3.47%で取引を終えた。11月米雇用統計の大幅な改善を受けて債券は売られて、米10年債利回りは一時3.508%まで上昇した。



NY原油: 4日のNY原油先物は3日続落。
NYMEX・1月限は前日比0.99ドル安の1バレル=75.47ドルで取引を終えた。11月の米雇用統計の大幅な改善を背景に買いが強まり、一時77.90ドルまで値を上げたが、その後ユーロドルが大幅に下落して、終盤に74.85ドルまで値を下げた。GSは新興国の需要増大から2011年には原油価格が1バレル=平均110ドルになるとの見通しを発表しています。



NY金: 4日のNY金は5日ぶり反落
COMEX・2月限は前日比48.8ドル安の1トロイオンス=1169.5ドルで取引を終えた。外国為替市場で、11月の米雇用統計で大幅な改善が見られたことで、ユーロドルが大幅に下落したことを受けて、金価格は一時5%超の大幅下落となった。金は長期的に上げると思います。しかし、ここからの上げは限定的でドルの買戻しが強まる可能性もあるので、1,200ドル前後から20%程度の下落はあっても不思議ではないと思っています。なので、売ることにします。買戻しは1,000ドルです。それと、COMEXでの現渡しですが、金不足ですから気をつけて下さい。



CME通貨先物ポジ状況:
商品先物取引委員会(CTFC)が12月4日に発表した12月1日現在のシカゴIMM先物市場での各通貨の大口ポジション(先物だけ)状況は以下の通り。期間中はドバイショックがあったものの、好調な金相場に支えられて、NZドル以外はロングを増加させた。


(単位:枚)

出所: CTFC, Commitments of Traders

指標:
米商務省が4日発表した10月の米製造業新規受注は前月比0.6%増となり、市場予想の同±0よりも強い。前月の同1.6%増(同0.9%増から上方修正されている)からは増加幅を縮小させつつも、2ヶ月連続で増加となった。製造業出荷は同0.8%増と2ヶ月連続で増加を記録し、製造業在庫は同0.4%増と前月から増加に転じた結果、在庫率は1.34倍となり前月の1.35倍から低下した。



出所: Econoday, Factory Orders

最後に、週末恒例の米銀破綻数・・・先週は久しぶりに破綻銀行が無かったですが、今週は6行が破綻しました。

米国連邦預金保険公社のFDIC, Failed Bank List(破綻銀行リスト)から。

2000年 2行
2001年 4行
2002年 11行
2003年 3行
2004年 4行
2005年 0
2006年 0
2007年 3行
2008年 25行
2009年 130行(12月4日現在) 

年内200行の破綻は無さそうですね。

米銀破綻数


FDICの資産と銀行の預金保険コスト


出所: Calculated Risk, FDIC Bank Failure Update

まだまだ景気回復するには金融機関が弱過ぎる。

おまけ・・・



Have a nice weekend!