Copacabanaです。
先日もFRBがドルをガンガン刷りまくった結果、株価が上昇したということを書いた。少しだけ掘り下げてみましょう。
9月11日のZero Hedge, Correlation Of S&P 500 Performance With Fed Monetization Activities Since Start Of QEから一部都合良く抜粋。
As a reminder: the most recent reading of Total Deposit Reserves was... $886 billion dollars: An almost dollar for dollar match with the increase in Securities Held of $917 billion.
直近の預金準備額は8860億ドルで、FEDが購入した銀行が保有する証券の額は9170億ドルとほぼ一致する。
これをグラフで見ると・・・
量的緩和と株価の関係・・・・
量的緩和が始まった3月18日以降、FEDが資産を増やす一方で株価が上昇していったことが確認できる。
大量にドルを刷るも新規貸し出しは伸びず、株価だけが上がった。これでは実体経済面での回復は実感できない。まぁ、当然か・・・
で、そんな株価バブル演出もそろそろ終焉。出口戦略の話が出ると言うことは、そろそろ株の上げ相場も終わり・・・とかなんとか。米財務省からリリースが出ている。
U.S. Treasury, Treasury Issues Debt Management Guidance on the Supplementary Financing Program
Washington ・The U.S. Department of Treasury today issued the following statement on the Supplementary Financing Program:
"Treasury currently anticipates that the balance in the Treasury's Supplementary Financing Account will decrease in the coming weeks to $15 billion, as outstanding Supplementary Financing Program bills mature and are not rolled over. This action is being taken to preserve flexibility in the conduct of debt management policy."
米財務省は本日SFP(補完的資金調達プログラム)に関して以下のステートメントを出した。「米財務省は数週間以内にSFPはその役割を果たしたとしてロールせず、(当初の2000億ドルから)150億ドルに縮小させる方針である。今回の措置により政府債務の管理政策の下での柔軟性が保てるようになるであろう。」
現行のFRBの債務の上限額が12兆1000億ドルであり、その上限額に近づいていることもあり、米議会がこれ以上の財政赤字を拡大させることに反対していおることもあり、今回の措置で米国債の発行を減額することが可能になりと考えられている。そんで、実態系経済が回復していないのに金利引き上げなんて議論が出てきて・・・
ドボン!
そんなこともあり、9月11日のJessie's Cafe Americain, Signs of an Approaching Decline in US Equities That Could Be Quite Impressiveが気になる。
Signs of an Approaching Decline in US Equities
サインか???
NY株式: 16日のNY株式市場は3日続伸。
ダウは前日比108ドル30セント高の9791ドル71セント、ナスダックは同30.51ポイント高の2133.15、SP500は同16.13ポイント高の1068.76と、昨年10月3日以来の高値で終えた。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「通信」を除く9業種が上げた。商品相場の上昇を受けて素材・エネルギー関連が強い。また、8月の鉱工業生産指数が予想よりも強く景気回復期待に拍車が掛かり、金融株や消費関連株に買いが入った。早期利上げに関するレポートが出回ったようでそれも支援材料。
そうかな~?ここでの利上げは阿呆内閣の解散総選挙と同じくらい致命的な政治的判断のミスだと思うけどな。例えば、既に目にしている人も多い幽霊船の写真・・・
出所: Mailonline, Revealed: The ghost fleet of the recession anchored just east of Singapore
中国の内需が伸びていたり、米国や欧州の景気が回復しているなら年末のクリスマスに向けて世界中で船が動き回っているはずで、こんなに船が港や海に停泊していないんだよね。こういう写真みても今の相場がバブルだってわかるよね。
SP500とバルティック海運指数
上海株価指数とバルティック海運指数
どちらも明らかに乖離して逆相関に・・・怖い怖い。
NY為替: 16日のNY外為市場でドル円は3日ぶり反落。
藤井財務相の円高容認発言を材料に、一時90.12円まで売り込まれたが、ショートカバーや90.0円に設定されているノックアウトオプションの防戦買い、米長期金利の上昇に伴うドル買いにより、一時91.37円まで値を上げた。その後は、対ユーロや対オセアニア通貨でのドル売りが進み、一時90.64−67円まで値を下げた。ユーロドルは3日続伸。NY序盤は、利益確定の売り押された。また、8月の米鉱工業生産指数が予想より強い内容だったことから債券が売られ、米長期金利が急上昇し、ユーロドルは売られて、一時1.4642ドルまで値を下げた。その後は、買戻し優勢で、NY株高と原油先物価格の上昇を背景に、一時1.4738ドルまで値を上げた。ユーロ円は3日続伸。欧州時間に一時132.46円まで売り込まれた反動で、ショートカバーが先行した。その後は、NY株式やユーロドルが年初来高値を更新したところで、一時134.06円まで値を上げた。
さてさて、ユーロドルが年初来高値を更新しましたが、一方でドル・インデックスは一時昨年9月23日以来の低水準となる76.151まで下落しました。株価を上げるために頑張っているんでしょうか。そろそろ金が上に抜けていくのでしょうね・・・1300ドルか?
ダウとドル・インデックス
金とドル・インデックス
出口戦略が実施されると・・・
米国債: 16日の米国債(10年債)市場は4日続落。
10年物国債(表面利率3.625%)利回りは前日比0.02%高い3.47%で取引を終えた。8月の米鉱工業生産指数が予想より強かったことでNY株が大幅高になり債券は売られた。
NY原油: 16日のNY原油先物は続伸。
NYMEX・10月限は前日比1.58ドル高の1バレル=72.51ドルで取引を終えた。株高を背景に買いが入り、米エネルギー省が16日発表した週間在庫統計で原油在庫が市場予想より強く買い、ユーロドル上昇で買い。
NY金: 16日のNY金先物は続伸。
COMEX・12月限は前日比13.9ドル高の1トロイオンス=1020.20ドルで取引を終えた。時間外取引で一時1023.3ドルまで上昇、NY株高を背景にユーロドルが上昇したことで金が買われた。
指標:
★全米抵当貸付銀行協会(MBA)が16日に発表した9月11日週の米MBA住宅ローン申請指数は前週比8.6%低下で、前週の同17.0%上昇よりも弱い。米国債の入札が好調で米10年債利回りは11日に3.270%まで低下するも、住宅金利が下がらず新規購入指数が大幅に反落したことが大きい。また、借換指数も低下に転じた。
☆米労働省が16日発表した8月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇となり、市場予想の同0.3%上昇より強い。コア指数(除く食品・エネルギー)は同0.1%上昇となり、市場予想通り。前年同月比1.4%の上昇となり、前月の同1.5%上昇からは0.1%改善。生産者物価指数(PPI)ではエネルギーが指数を押し上げたが、小売価格には反映されていないことがわかる。
前月比
前年同月比
出所: Econoday, Consumer Price Index
★米商務省経済分析局(BEA)が16日に発表した4-6月期の米経常収支は988億ドルの赤字となり、市場予想の920億ドルの赤字よりも弱い。ただ前期の1045億ドルの赤字(速報値の1015億ドルから下方修正)からは縮小し、2001年10-12月期以来の低水準に。
★米財務省が16日発表した7月の国際資本統計(対米証券投資動向)は、153億ドルの資金流入超となり、市場予想の600億ドルの流入超よりも弱い。2ヶ月連続で流入しているが、流入額は大幅に縮小した。また、短期債を含めた数値は975億ドルの資本流出超となった。国別では、中国が前月の売り越し額を相殺する前月比241億ドル増で8005億ドル。日本は3ヶ月連続で買い越しで、同127億ドル増の7245億ドル。カリブ海地域は4ヶ月ぶりの買い越しになり同35億ドル増の1932億ドル。英国は4ヶ月連続で買い越しで同60億ドル増の2200億ドル。石油輸出国機構(OPEC)は5ヶ月で売り越となり、同18億ドル減の1892億ドルに。
☆米連邦準備理事会(FRB)が16日に発表した8月の米鉱工業生産指数(季調済・2002年=100)は前月比0.8%上昇となり、市場予想の同0.6%上昇よりも強い。前月は速報値の0.5%増から同1.0%増に上方修正され、今回で2ヶ月連続の増加となった。また、同時に発表した8月の米設備稼働率は69.6%となり、市場予想の69.0%よりも強い。こちらも前月が速報値の同68.5%から上方修正されて同69.0%となり、そこからさらに改善したことが伺え、6月につけた過去最低の68.1%からは上昇傾向にある。
出所: Econoday, Industrial Production
☆米エネルギー省(EIA)が16日に発表した週間在庫統計によると、原油在庫は前週比473万バレル減となり、市場予想の同250万バレル減より強い。また、ガソリンは同54万7000バレル増となり、市場予想の同70万バレル増よりも強い。
出所: Econoday, EIA Petroleum Status Report
☆全米ホームビルダー協会(NAHB)が16日に発表した9月の米住宅市場指数は19となり、市場予想通り。また、前月の18から上昇した。
出所: Calculated Risk, NAHB: Builder Confidence increases Slightly in September
さてさて、9月16日のReuter, U.S. unemployment not to peak until 2011: Krugmanから一部抜粋超訳。
Unemployment in the United States will peak only in early 2011 because of a slow and painful recovery from the global economic crisis, Nobel Prize-winning economist Paul Krugman said on Wednesday.
ノーベル経済学特別賞受賞者のクルーグマンMIT教授は、世界経済危機からの回復が緩やかで痛みを伴うことから、米失業率は2011年初めにピークをつけるであろうと語った。
He said the global economy seems to be stabilizing at a level that is "unacceptably poor" and added it is possible that the recession will be a double-dip one.
クルーグマン教授は世界経済は安定しつつあるように思えるが、その水準は「受け入れ難い」ものであり、二番底へ陥る危険性もあると加えた。
"(U.S.) unemployment will peak in early 2011 ... certainly staying very high and possibly rising all next year," Krugman told a business meeting in Slovenia, adding his forecast was based on data from previous U.S. economic crises
過去の米国の経済危機のデータをベースにした見通しとして、「(米国の)失業は2011年初めにピークを迎えるであろう。来年は難関を通じて、失業率は明らかに非常に高水準にとどまり、さらに上昇する可能性もある」と語った。
もう少し気長に待つか・・・
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